本日より2回に分けて、BLS(一次救命処置)の必要性とやり方を解説していきます。
6月12日に行われたサッカー欧州選手権(UEFA Euro 2020)の試合中にデンマーク代表のMFクリスティアン・エリクセン(Christian Eriksen)が突然倒れたのをニュース速報で見て、それからYouTubeに投稿されていた動画を見ました。
サッカー観戦が趣味な私は、このエリクセンという選手をもちろん知っている。知っているどころか、彼が出場していれば彼のみでも試合を変える能力を持っている選手です。
そんなエリクセンは12日のフィンランド戦の前半終盤に突然倒れ、ショックを受けた1万6000人の観客が見つめる中、周りをチームメートに囲まれて隠されながらCPR(心肺蘇生法)を受けたとのこと。
ロンドン大学セント・ジョージ校(St George’s, University of London)でスポーツ心臓病学を教え、イングランド・サッカー協会(FA)で心臓病専門医グループの議長も務めるサンジャイ・シャルマ(Sanjay Sharma)教授は、英PA通信(Press Association)に「明らかに、何かが急激に悪化したのだろう」と話しました。
「それでも現場の医師たちは、なんとか彼を蘇生させた。問題は何が起こったのか、そして原因は何だったのかだ」
「エリクセンは2019年までずっと、通常通りに検査をこなしていた。であれば、今回の心停止をどう説明すればいいのか」
シャルマ医師は、気温の高さや別の未知の条件など、理由はいくつかあると指摘しつつ、エリクセンに意識があるという報道は「非常に良い兆候だ」と話しています。
「非常に喜んでいる。容体が安定し、目を覚ましているという点から、見通しは非常に明るいと言えるだろう。しかしまたサッカーをできるようになるかは分からない」
と語っています。
ここで、1番怖いのが「今までの検査には異常がなく、心停止の原因が分からない」ということ。
今後、検査などしていくうえで今回のエリクセン選手が倒れた原因が明らかになっていくのだろうが現段階では分からないというのが現状です。
タイトルにもあるがこのブログを見ている皆さんはBLS(一次救命処置)という言葉を知っていますか?
私は応急手当普及員という資格を保有しています。
応急手当普及員とは、
講習を3日間の受講で、基礎医学(人体の構造、感染防止)と応急手当(AEDの使用方法を含む)の実技や指導方法等を学び資格を得られます。
次回、私が分かる範囲ではございますがBLSに関して解説させていただきます。
写真:日本ACLS協会ガイドより