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部活動における選手育成の問題

部活動における選手育成の問題
text by KOHEI NIYAMA


日本のスポーツ選手育成において最も特徴的な点は

『部活動』

でしょう。

現在UACA Jr.アスリートコース(中1〜高3が対象)に所属する子供たちはクラブでの活動が週1〜2回となるため、部活動での練習が基本でとなります。

私自身、指導者になるまで

『小学生〜高校生がスポーツを取り組むためには〇〇部に入部し、活動するということが当たり前』

のような認識でした。

しかし、世界中のコーチング学や制度を学ぶことにより

日本の学校における部活動は世界でも類を見ない、スポーツ・文化活動だということがわかりました。

さて、この部活動でスポーツを行うことのメリットとして、以下が挙げられます。

・スポーツを行う場所が学校ごとにある程度確保されている。

・スポーツを行う仲間が集まりやすい。

・授業後スムーズにスポーツ活動を移ることができ、地域のクラブに通うのと比べ、帰宅時間が早い。生活を圧迫しにくい。

という、スポーツを行う「空間」「仲間」「時間」の「3つの間」が確保できる点が揃っていることです。

生徒自らが選択したスポーツに長期的に関わり続けることができる部活動は、スポーツ指導の側面はもちろん、一人ひとりが生きていく力を培うためにも極めて重要な働きを担っているとも言えます。

しかし、部活動にはこうしたメリットのみならず、様々な問題も以下のようなことが私の住む青森にも存在しています。

・教員は必ずしも専門の指導者であるわけではない(指導者確保の問題)

・指導者の勝利至上主義問題それにスポーツ傷害、バーンアウト

・少子化による部活動存続の問題

・部活動顧問の労働時間の問題(部活の指導時間に見合った賃金は発生せず、ほぼ教員のボランティア状態)

・小中高等学校で一貫した育成プログラムを導入しにくい

このような問題を抱えながら、県によっては地域クラブと連携したり、競技連盟による地道な働きかけが行われながら、競技者として、ひとりの人間としての育成が図られていますが青森県全体はまだまだ連携は図られてはおりません。

これには部活動の制度を抜本的に改革しなければならない点が多く、かと言って、部活動を廃止し、欧米のように地域のクラブの専門指導に全て任せるのも無理があります。したがって、残念ながらこれらが改善されるのにはかなり時間がかかりそうです。

しかし、前述の通り、部活動にはメリットが多いのも事実だと思います。私も部活動で陸上競技に取り組んだ身なので

この部活動という日本の特色を活かし、世界で活躍できる選手、生涯スポーツとして多くのスポーツを楽しむことができる人間を育てていくためには、今後どのようなことが必要になるのか。しっかりとクラブチームの代表・コーチとして考えていく必要があります。

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