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【伊瀬谷 茜】#2 波乱の中学生陸上

【伊瀬谷 茜】#2 波乱の中学生陸上
text by KOHEI NIYAMA

UACAブログ「特集」シリーズ。UACAに関わる方達の陸上競技との出会いや取り組み、関わり方等を取り上げます。

これまで3回特集され、今回で4回目となります。

今回から3日間にわたって『伊瀬谷 茜』さんを特集します。また、学生を特集するのが今回が初めて。

🔻伊瀬谷茜さんの1回目の特集記事🔻

過去の特集記事

🔻新盛コーチ🔻

🔻UACA所属 堤選手🔻

🔻大平コーチ🔻


インタビュー者:新山

ーーそれでは、よろしくお願いします

はい、よろしくお願いします。

ーー今回のテーマは茜さんの中学生での陸上競技についてお聞きします。前回では、小学生陸上のことをお聞きしました。私が指導したのは茜さんが小学6年生の卒業式あたりまででしたが、それから中学生にあがり陸上競技部に入部されましたが当時は練習面も含めてどうでしたか?

まず、大会面でのお話ですが、小学生の時に勝てていた人に勝てなくなりました。その時点で私自身に対して失望感を覚えました。また、小学生陸上時代にはいなかった人も急に出てきて、中学1年生の秋頃には到底追いつけない、勝てない感じまで差が広がってしまいました。秋の県大会では100mが3位でした。

1年生県大会100m決勝(6レーン)。3着だった。

ーー何か、負ける要因みたいなのはあったり感じてたりしていましたか?

その当時はシンプルに、「えっ、なんで?」って思いました。私自身、部活動にもしっかり参加していたし、メニューに対してサボってもいません。怪我をして走れない時期も確かにあったのですが、ちゃんと練習はできていたはずなのに、なんで「みんなは伸びるのに、私は伸びないんだろう」って思っていました。

ーー「なんで負けたのか」「何から取り組んでいけばいいか」とか感じていましたか?

いえ。何から始めていいのか分からず、私の周りでは新山コーチみたく単距離を専門的にしっかり指導してくれる指導者がいませんでした。陸上大会でのアップも適当に学校でやっていたメニューをやってただ走るだけだったので大会でのアップの仕方もわからなかったです。そもそも「練習でどういったメニューをやって、なんで周りに勝てなくなったのか」分からずどうしようもなかったという感じです。

ーー私自身もまだ、今みたくクラブでの指導をしておらず小学校の外部コーチとして活動をしていたので、茜さんを指導していませんでしたもんね。茜さんのご家族からレースでの動画はもらっておりましたが。そこで感じたのは陸上競技を始めたてだった小学生時代での「オーバーストライド」に戻ってきている印象を受けていました。

そこで、新山コーチに相談をしましたもんね。中学1年生の時に、シンスプ痛めて、でも周囲には理解してもらえず。泣きながら走って練習しました。ですが、結果出ないで色々言われて、ライバルには追い越されて、焦り、お父さんにお願いして競技場に行ったりして。YouTube動画参考にスタート練習したり、色々やりましたが、それがかえってフォームを崩したのかなと今では思います。「陸上競技やめたい」とまで思うようになりました。

ーーそうですね。ちょうど私自身、小学校の外部コーチをやめた時期でもあり当時のUACAに「ジュニア」を作って子供たちに指導したいという動いていたのでそこで「茜さんをもう一度指導しよう!」というキッカケとなりました。そうして「UACA Jr.」が発足し、いよいよ指導できる環境を整え茜さんが中学2年生になった矢先、コロナが日本中に流行りました・・。

そうでしたね。初めは学校もオンライン授業に移行して家から出れず練習もうまくできなかったのですが、UACA Jr.でオンライン練習会を開催してくれたのは本当に助かりました。また、緊急事態宣言が解除後も部活動があまり行われず、新山コーチとUACA Jr.で練習しましたもんね。ですが、夏は県中体連も行われず残念でした。

ーー話を戻すと、もう一度茜さんを指導をすると決まった際にお互いの目標を作ったの覚えていますか??

もちろん!小学生の時に出場した「全国大会」の舞台に戻るですよね!

ーーその通りです!結局、ですが全国大会が中止になりましたし、そもそも青森県内での陸上大会が行なわれたのは秋以降ですもんね。ですが、秋の大会では周りも分かるくらいフォームは修正されてきたと思っております。実際に茜さんが中学2年生の時の通信陸上と県大会(秋)は2位でしたよね。茜さん的に中学1年生の時の自分の走りを比較してみてどうでしたか?

はい。実際に中学2年生の春から、新山コーチの指導指導がはいりましたがまずは、「自分を理解してくれる指導者が見てくれるという安心感」と「また速く走れるんじゃないかなという希望」が生まれてきました。そして、自分の今までの環境下での練習が「合っていなかった」こと、そしてそれらを「ただこなす」だけでは勝てないんだなと感じることができました。県大会は自分の走りに好印象を受け2位でフィニッシュし、完全に自信は取り戻し、気持ちよくシーズンオフって感じの大会になりました。

2年生県大会100m決勝(4レーン)。2着となり、自分の走りに手応えを感じ始める。

ーー茜さんが中学2年生の時から指導を再開して大会でも直接茜さんの走りを見るようになってから今度は、リレーでのバトンパスやリレーメンバーの走るフォームであったり・・そこが気になりました。そこで茜さん経由でお願いし、クラブに加入していただき指導することになりました。

そうですね。そもそも学校でリレーの練習ができず困っていました。ですが中学2年生の時の県大会(秋)は2位でしたが、1位とはかなり差がついていて悔しい思いがあり新山コーチの話ももらってリレーチームのメンバーも徐々に「県大会優勝して全国大会に出たい」という共通の目標が持てたのが今思うと大きかったです。

ーーそうですね。私ずっとみんなに「個人でリレーいくのとチームで全国大会に行くのはいろんな面で違うから個人でもリレーでも全国行こうね!」っていってましたからね(笑)しつこいくらいに(笑)

そうでしたね(笑)

ーーそうして、中学3年生になり春から陸上大会も行なわれました。春の大会から茜さんはタイムも自己ベストを連発しリレーも優勝したりと好調でした。個人でもリレーでもクラブで指導していき、そしてまずリレーは念願の優勝を決め全国大会出場を決めた中、個人では全中の標準記録を突破することができず出場が敵いませんでしたがそれらを踏まえてその当時のお気持ちお聞かせください。

リレーで決まったのはめちゃくちゃ嬉しかったのですが、まだ100mの標準記録を突破できるチャンスがあった中で、「しっかり標準記録を突破していこう」と思いましたが、実際は「まだ突破できていない焦り」もありました。

結果的には、追い風にも恵まれずあと一歩のところで標準記録を突破することができず。

「もっとやれることがあったんじゃないか」と自分を責めてしまい、とにかく泣いてしまいました。

ですが、「個人で全国行けるチャンスが実はあるんだよ」と新山コーチに教えていただき少しだけ気持ちが前に向くことができました。

中学3年生県通信大会決勝(6レーン)。12秒67(+1.7)の自己ベストで優勝し、2021年シーズン青森県中学ランキングトップの記録をマーク。

ーーでは、全国大会前に行なわれた東北大会。まず、個人では100m7位。リレーは優勝しました(タイムレース)がその当時のお気持ちはどうでしたか?

個人は予選のアップに関してしっかり行なうことはできましたが、実際のレースはうまくまとめることができず、ギリギリ決勝に進出することができました。ですが、本来のチカラを発揮できていれば、ギリギリでの決勝進出ではなかったとも思っています。印象として青森県勢のみんな実力を発揮できていない印象を受けました。他県の人は、しっかりやれているのに・・。決勝でも、アップはしっかり行ない予選でダメだったところを修正しようという意識で取り組みましたが、やはり本来の実力は出せなかった印象です。リレーに関しては、アップ前に少しハプニング(笑)があり、アップに時間をかけることができず、チームベストを上回ることができませんでした。これは完全にアップ不足が原因ですが優勝できてよかったです。

ーーこれまた全国大会出場前にU16県予選会が行なわれました。ここで、女子150mに出場しましたが、全中の標準記録が突破できず悲しんでいた時に私から「ここで個人での全国大会を決めよう」を案内しましたよね。

そうですね。普段から100m以上の距離を陸上大会に出場したことがないので出ることに抵抗感はありましたが(笑)結果的に出場し優勝することができ個人での全国大会を決めることができて嬉しかったです。

今年8月に弘前市で行なわれたU16予選会で女子150mで優勝を果たし、個人でも全国大会出場を決めた。(腰ゼッケン4が伊瀬谷選手)

ーーその後に、念願の全国大会にまずはリレーで出場しました。まず、出てみてどうでしたか?

アップの時に思いましたが、まず各チームに1人は指導者がつきっきりでアドバイスをしていました。

(新山はコロナ禍のため帯同せず)

また「全体的にレベルが高く、決勝に残れるわけがない」という印象でした。

結果的に予選敗退しましたが、このメンバーで出場できたことは嬉しかったし、最高の思い出にはなりました。

ーーなるほど。アップの段階からそのようなことが思いましたか・・。でも茜さんのチームは今年の青森県女子リレーの全体でトップですからね。このチームで勝てない=青森県のどのチームでも勝てなかったということです。

そう言っていただけてありがたいです。

ーー今度は、10月に行なわれたU16(これも全国大会)に個人では3年ぶりに全国レベルの大会に出場しましたが、こちらに関してどういう印象を受けましたか?

まずシンプルに。青森県の陸上競技のレベルの低さに驚きました。レベルが低いというともしかすると誤解を招くかもしれませんが、私は選手へのサポート面からそのレベルの低さを実感しました。これに関しては、全中でリレーで走った時も感じております。練習での環境面でもそうです。もちろん私自身の実力不足も痛感しました。

今年10月に愛媛県にて行われたU16大会。

ーーありがとうございます。

次回(#3)投稿内容は「【伊瀬谷 茜】#3 これからの陸上競技との目標と関わり方」となります。

12月25日(金)18時00分にUACAブログに投稿しますのでよろしくお願いします。

告知

UACAでは、2022年1月1日より

YouTubeでの配信を毎週土曜日20時00分より更新していきます。

初回(#1)放送は2022年1月1日(土)20時00分です。

配信開始まで、チャンネル登録をしてお待ちください。

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