2021月11月からスタートしている「読書」シリーズ。
3回目となる今回は、
2018年10月20日に発売され梯谷 幸司氏が書いた
『なぜかうまくいく人のすごい無意識』
という本のご紹介をします。
本書の著者によると、さまざまな問題の明暗を分けるのは
「メタ無意識」
だという。
メタ無意識とは、いわば「無意識のクセ」だ。
「メタ無意識」は認知しにくいものであるが、手順を踏めばそれを書き換え、自分の命運を変えることができる。
私たちは日常的にさまざまな判断をしているが、これには人の無意識が影響を与えている。
そして私たちが現実をとらえる際の
「前提」
「思い込み」
「フィルター」
など、自分では自覚していない「無意識」の部分には個人差があるという。
人には五感情報、無意識、潜在意識、そして顕在意識がある。
顕在意識とは、人が理性で考えるときに使われる意識のことだ。
会話や思考、計算などに使われ、容易に知覚できる。
一方、潜在意識は、私たちが知覚できないものだ。
眠っているときや没我状態のとき、ぼーっとしているときに活性化される。
潜在意識の奥にはさらに何層かの「無意識」があり、潜在意識に影響を与えている。
メタ無意識は、潜在意識を入れる器のようなものである。
中身が同じでも入れ物が変われば見え方が変わる。
コカ・コーラを普通のコップに入れればコップの形に見えるが、ミッキーマウスの形のグラスに入っていればミッキーマウスの形に見えるだろう。
それと同じことだ。この器、つまりメタ無意識こそ、人生においてさまざまな現実を作り出す思考などの前提となる。
メタ無意識にある意識パターンは「メタプログラム」と呼ばれている。
これは、外の情報をとらえるときのフィルターであり、メタ無意識を形作り、現実世界を方向付けている。
どんな意識パターンがあるか、自分がどれを使っているかを知り、ケースバイケースで使い分けよう。
本書では14のパターンが挙げられているが、要約ではそのうち2つを紹介する。
まず、喜びの判断基準である「他者基準」と「自分基準」だ。
自分の行為がうまくいっているかどうかを判断するとき、
他人からの賞賛を必要とするのが「他者基準」、
自分のなかの確信やデータで判断するのが「自分基準」である。
あなたが料理人だとしよう。きっと、自分の料理をおいしいと言ってくれる人もいれば、おいしくないと言う人もいるはずだ。
このとき「他者基準」で「お客様がおいしいと言わなければおいしくない」と考えてしまえば、自分の価値観を放棄してしまうことになる。
そうすると、何をしたらいいかわからなくなってしまったり、他人に振り回されることに疲れて途中でやめてしまったりする。
また、誰かに批判されたとき、それを自分の人格と重ねあわせて傷ついてしまうこともあるだろう。一方「自分基準」の人は、さほどダメージを受けることがない。
行動の動機:「義務型」と「欲求型」
何かをするとき、
「やるべき」と考えて行動に移す「義務型」と、
「やりたい」という気持ちで行動する「欲求型」
の2パターンがある。
義務型だと、脳の苦痛系が働く。何をやるにしても義務感がつきまとい、「苦しいからほどほどにしておこう」とブレーキがかかることもあるだろう。
一方、欲求型は目的が明確で、脳の報酬系が働く。
報酬系の部位は新しいものを生み出したり、クリエイティブなことをしたり、想像したりするときに必要だ。
報酬系は心身をリラックスに導くが、苦痛系は心身を緊張状態にさせ、ストレスをためさせる。欲求型で行動する人の方が圧倒的に有利なのである。
まとめ
自分の認識のクセは自覚しにくいものだが、本書では、具体的なステップを踏みながらメタ無意識を書き換える手法が紹介されている。
著者によると、
成功者たちには共通する意識パターンがあるという。
つまりそれを取り込むことができれば、理想の自分に近づき、ひいては自分の命運すら変えられるということだ。
なぜかうまくいかないと感じつつも、具体的なアクションが取れていない方におすすめの一冊だ。
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